事業紹介
森林は木材の生産以外にも私たちの日常生活を営む上で欠かすことは出来ない公益的機能を多く担っています。 たとえば隠岐のおいしい清水は、森林の水源涵養(かんよう)機能が維持されることで、雨水が浄化され、美しい水となり湧き出しているのです。
また昨今甚大化する気象災害に対しても森林は土砂崩壊防備の役割を担っています。しかしこれら森林の持つ機能を発揮するには、 森林に人の手を入れ、整備・保全していくことが必要不可欠です。
私たちは森林整備事業を通して「伐って・使って・植えて・育てる=循環型林業」を実現し、人々の生活を守り、さらに豊かな森林を次世代へ引き継ぐ役目を担っています。
林業の循環する4つの手順
伐って
森林調査・測量
森林の状態や境界、面積を把握・評価するため山林の測量や立木調査を行います。記録をデータ化することにより継続した管理を可能にします。
伐採
伐採には主に主伐(木材利用を目的とした伐採)と間伐(木材や森林を育成するための不要な木を伐採)があります。 森林全体の環境保全を図り、尚且つ隠岐杉の更なる育成を考慮しながら伐採を行います。
作業道作設
林内で伐倒した材を集め、トラック等に積み込む場所まで運ぶための道を作設します。 安全で長期使用が出来るルートを計画し作設することで次回の間伐時にも使用できるようにします。
使って
造材・丸太搬出
伐採した材を丸太製品とするため適切な長さに玉切り、枝払いを行います。 作業道を作設することで造材機械を入れることが可能になり森林から安全に運び出すことが出来ます。
植えて
地拵(ごしら)え
伐採と並行し新しい苗を植栽するまでの間、苗木の生育環境を良くする為に取り残された木の根や枝、灌木(かんぼく)などを取り除き整地をします。地拵えをすることにより、その後の植え付け作業を楽にかつ安全に進めることができるようになります。
植栽(苗の植え付け)
植え付けに適した大きさまで育てた苗木を用います。苗木の育成環境により良い整地を行い、手作業で1本ずつ苗を植付けます。 間隔をある程度密集させて植えると、木はより真っ直ぐな良材として育ちます。
育てる
保育(下刈・除伐・枝打ち・間伐)
下刈は、苗木が他の草木より背が高くなるまで毎年行い、つる切りや除伐を行いながら育成を見守ります。枝打ちを行うことで節が少ない良質な材に育ちます。20~30年経つと林の中が混み合う為、間伐を行って残した木が健全に育つよう手入れをします。